各地で進む訪日外国人対応、大阪市交通局がNECの通訳サービス導入

中国語通訳に対応する「サービスマネージャー」が配置されているのは新大阪駅、梅田駅、東梅田駅、心斎橋駅、なんば駅、天王寺駅(午前中は日本橋駅に配置)の各駅(画像はプレスリリースより)
大阪市交通局は、外国人観光客向けの取り組みとして、4月1日から、大阪市営地下鉄の主要12駅でNECが提供する「クラウド型ビデオ通訳サービス」を導入したことを発表した。

 背景には、大阪市を訪れる外国人観光客の増加に伴い、大阪市営地下鉄の各駅においても外国語による地下鉄の乗換案内等の駅改札業務増加がある。同取り組みにより、外国人観光客への案内・対応をより効率的にすることを目指す。

 「クラウド型ビデオ通訳サービス」は、NECが提供する遠隔翻訳サービスで、各駅に配置されたタブレット端末からインターネットを介して、外国人観光客・駅職員と遠方にいる通訳者を高品質の映像で接続し、リアルタイムで通訳を行うというもの。

 通訳センター側のパソコンとタブレット端末間で画像共有ができるので、画面上で必要な資料を一緒に確認しながら通訳を行うといったことも可能だ。

 対応言語は英語・中国語(北京語)・韓国(朝鮮)語・ポルトガル語・スペイン語の5か国語。御堂筋線の新大阪駅、梅田駅、心斎橋駅、なんば駅、天王寺駅のほか、谷町線・中央線・堺筋線の主要駅など全12駅で本サービスを導入した。

 また巡回型案内専門職員「サービスマネージャー」の配置駅(新大阪、梅田・東梅田、心斎橋、なんば、天王寺)にも、1日より、中国語通訳職員(英語可)を配置したことも発表している。

 「サービスマネージャー」は地下鉄に不慣れな外国人観光客や高齢者などに積極的に声かけして案内を行うことを主な業務にしており、今回通訳を配置したことで、より充実したサービスの提供が可能になる。
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