私が中国語に目覚めたのは、13年ほど前、突然北京1人旅を敢行し、言葉の不自由を痛感すると同時に、当時の中国の「熱情」に感銘して以来、鳴かず飛ばずではありますが、独学を続けてきました。
独学の弊害は初期の発音の導入に顕著で、3年くらい自分の名前が通じないこともありました。また、ヒアリングも含めた実践となると、駐在の機会も留学の機会もないことを言い訳に、お粗末極まりない。そんな私が今回、新HSKの6級にぎりぎりで合格してしまいました。
この事実こそ、昨年から完全に切り替わった新しいHSKの問題点を炙り出しています。
自分の恥をさらすようですが、中国CCTVのニュースを見ても字幕がなければ、よほど見知ったテーマのニュースでない限り、何を言っているのか半分以上わかりませんし、生活会話は何とかなっても、ビジネスシーンでは通訳に頼りっぱなし、そんな私が中国政府認定の資格で形だけでも最上級にいることが問題なわけですが、実際ヒアリングは60点に満たず、その分を筆記で稼いでの合わせ技合格です。
筆記は日本人に有利!欧米向けの改定?
実際に、新HSKは、基本的に漢字を使わない欧米人を対象に開発、改良したもので、現在、中国以外に唯一漢字を使っている日本人にとっては、読解問題や作文においては、他国と比べて圧倒的なアドバンテージがあります。もちろん、同じ漢字でもニュアンスは違いますが、大概の文章問題なら、日本語で斜め読みしても大意はつかめてしまうわけです。
逆に、11段階あった旧HSKの上位級は非常に難関で、実際に新旧受験された方で、新HSKの6級に合格しても、旧HSKの8級が不合格の人もいました。漢字が鬼門の欧米人にとっては、9~11級は至難の業で、言語学者でもないと難しいのでは?今般の新HSKへの改正は、ある意味、欧米人にも最上級を!そんな趣旨かと思えるくらいです。
数値はもちろん参考に。されど実用性が重要。
ちなみに弊社の日本人社員の一人は、旧HSKで10級を取得していますが、新HSKの6級は満点に近く、同じ6級でも、正答率は私が61%で、社員は99%での合格です。この先、多少の留学、赴任経験者の中から最上級に当たる新HSKの6級が続出すると思いますが、「何点での合格か?」「口頭試験の等級は?」「実際に使えるか?」を見極めないと、下手に採用基準や資格制度に導入すると大きなずれが生じます。
もちろん、ミッションに応じて、それぞれ語学を使う必要性も違います。資格試験も参考や目標にしながら、実用的な語学スキルを磨いていいきたいですね。
私が中国語に目覚めたのは、13年ほど前、突然北京1人旅を敢行し、言葉の不自由を痛感すると同時に、当時の中国の「熱情」に感銘して以来、鳴かず飛ばずではありますが、独学を続けてきました。
独学の弊害は初期の発音の導入に顕著で、3年くらい自分の名前が通じないこともありました。また、ヒアリングも含めた実践となると、駐在の機会も留学の機会もないことを言い訳に、お粗末極まりない。そんな私が今回、新HSKの6級にぎりぎりで合格してしまいました。
この事実こそ、昨年から完全に切り替わった新しいHSKの問題点を炙り出しています。
自分の恥をさらすようですが、中国CCTVのニュースを見ても字幕がなければ、よほど見知ったテーマのニュースでない限り、何を言っているのか半分以上わかりませんし、生活会話は何とかなっても、ビジネスシーンでは通訳に頼りっぱなし、そんな私が中国政府認定の資格で形だけでも最上級にいることが問題なわけですが、実際ヒアリングは60点に満たず、その分を筆記で稼いでの合わせ技合格です。
筆記は日本人に有利!欧米向けの改定?
実際に、新HSKは、基本的に漢字を使わない欧米人を対象に開発、改良したもので、現在、中国以外に唯一漢字を使っている日本人にとっては、読解問題や作文においては、他国と比べて圧倒的なアドバンテージがあります。もちろん、同じ漢字でもニュアンスは違いますが、大概の文章問題なら、日本語で斜め読みしても大意はつかめてしまうわけです。
逆に、11段階あった旧HSKの上位級は非常に難関で、実際に新旧受験された方で、新HSKの6級に合格しても、旧HSKの8級が不合格の人もいました。漢字が鬼門の欧米人にとっては、9~11級は至難の業で、言語学者でもないと難しいのでは?今般の新HSKへの改正は、ある意味、欧米人にも最上級を!そんな趣旨かと思えるくらいです。
数値はもちろん参考に。されど実用性が重要。
ちなみに弊社の日本人社員の一人は、旧HSKで10級を取得していますが、新HSKの6級は満点に近く、同じ6級でも、正答率は私が61%で、社員は99%での合格です。この先、多少の留学、赴任経験者の中から最上級に当たる新HSKの6級が続出すると思いますが、「何点での合格か?」「口頭試験の等級は?」「実際に使えるか?」を見極めないと、下手に採用基準や資格制度に導入すると大きなずれが生じます。
もちろん、ミッションに応じて、それぞれ語学を使う必要性も違います。資格試験も参考や目標にしながら、実用的な語学スキルを磨いていいきたいですね。
私が中国語に目覚めたのは、13年ほど前、突然北京1人旅を敢行し、言葉の不自由を痛感すると同時に、当時の中国の「熱情」に感銘して以来、鳴かず飛ばずではありますが、独学を続けてきました。
独学の弊害は初期の発音の導入に顕著で、3年くらい自分の名前が通じないこともありました。また、ヒアリングも含めた実践となると、駐在の機会も留学の機会もないことを言い訳に、お粗末極まりない。そんな私が今回、新HSKの6級にぎりぎりで合格してしまいました。
この事実こそ、昨年から完全に切り替わった新しいHSKの問題点を炙り出しています。
自分の恥をさらすようですが、中国CCTVのニュースを見ても字幕がなければ、よほど見知ったテーマのニュースでない限り、何を言っているのか半分以上わかりませんし、生活会話は何とかなっても、ビジネスシーンでは通訳に頼りっぱなし、そんな私が中国政府認定の資格で形だけでも最上級にいることが問題なわけですが、実際ヒアリングは60点に満たず、その分を筆記で稼いでの合わせ技合格です。
筆記は日本人に有利!欧米向けの改定?
実際に、新HSKは、基本的に漢字を使わない欧米人を対象に開発、改良したもので、現在、中国以外に唯一漢字を使っている日本人にとっては、読解問題や作文においては、他国と比べて圧倒的なアドバンテージがあります。もちろん、同じ漢字でもニュアンスは違いますが、大概の文章問題なら、日本語で斜め読みしても大意はつかめてしまうわけです。
逆に、11段階あった旧HSKの上位級は非常に難関で、実際に新旧受験された方で、新HSKの6級に合格しても、旧HSKの8級が不合格の人もいました。漢字が鬼門の欧米人にとっては、9~11級は至難の業で、言語学者でもないと難しいのでは?今般の新HSKへの改正は、ある意味、欧米人にも最上級を!そんな趣旨かと思えるくらいです。
数値はもちろん参考に。されど実用性が重要。
ちなみに弊社の日本人社員の一人は、旧HSKで10級を取得していますが、新HSKの6級は満点に近く、同じ6級でも、正答率は私が61%で、社員は99%での合格です。この先、多少の留学、赴任経験者の中から最上級に当たる新HSKの6級が続出すると思いますが、「何点での合格か?」「口頭試験の等級は?」「実際に使えるか?」を見極めないと、下手に採用基準や資格制度に導入すると大きなずれが生じます。
もちろん、ミッションに応じて、それぞれ語学を使う必要性も違います。資格試験も参考や目標にしながら、実用的な語学スキルを磨いていいきたいですね。
by小川 善久
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