TVを見れば英語に馴染める中華圏

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日本で「外国語を勉強しよう」とモチベーションを高め、「テレビ番組」を材料にしようとした場合、選択肢は、「NHKの基礎英語」や「中国語講座」「ロシア語講座」あたりになってくる。しかし、放送は時折しかないし、時にマジメに取り組んでいるようには思えないタレントが司会者を務めており、見ていて語学に対するモチベーションがむしろ下がったりもする。語学のみならず、日本で、1つのことへの専門性を高めようとしても「テレビ」に頼ることができない。

 しかし、中華圏のテレビ番組は、テレビに期待できることが結構ある。英語を習得したいという人が、原語で放送されているCNNやBBC、ディスカバリーチャンネルをずっと見ておくことで耳を慣らすケースもある。日本の生ぬるい講座番組よりもはるかに有益である。スポーツチャンネルも、生放送、録画放送も含め多くのスポーツが人気不人気に関わらず、最初から最後まで淡々と放送されている。日本のように、野球は試合途中から試合途中まで。サッカーのように実況者が過剰な肩入れをして視聴者からクレームが来るということも稀だ。スポーツを「一時的な熱狂」ではなく、「選手の技を楽しむ」ソフトとして捉えられている。

 中国大陸でも一部、CATVは採用されているが、別の省のチャンネルも見ることができるため80以上選択できるチャンネルがある。英語放送もあるし、「気象頻道(ウェザーチャンネル)」も特徴的だ。このチャンネルは、天気予報のみならず、気象や自然災害によって引き起こされた事故などのドキュメンタリーを扱う。中国国内のみならず、アメリカなど外国で発生した気象関連のドキュメントも購入し、放送している。

 韓国でも安価なCATVが発達しているが、米軍基地が各所にあり、米軍兵隊用に英語番組を放送していたため、ラジオもテレビも、受信できる地域では「英語が身近な位置にある」という状態ができあがっていた。日本で「英語が苦手」な人が多いのは、教育だけでなく、「テレビ」にも原因があるとも言える。日本では「テレビをつけても、つまらない情報番組やバラエティばかりで見たい番組がない!」という風潮になってきている。日本のテレビの「ガラパゴス化」は顕著だ。「CNN」が原語で見られるようなシステムになっていたとしたら、「とりあえず家に音声は欲しいのでテレビはつける」という人がCNNに流れ、日本人の英語への耳馴染みは上がるはずだ。

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