FBで浮かび上がる中国人女の正体 大阪・西成の准看護師不明事件

大阪市西成区の准看護師の岡田里香さん(29)が行方不明になり、遺体で発見された事件は、岡田さん名義でパスポートを申請し中国・上海に出国した元同級生の日系ブラジル人と、同行した元大学院生の中国人の2人の女が大阪府警の捜査線に浮上している。2人は約6年前に大阪で知り合い、一時、東京都八王子市内のマンションに同居。岡田さんが今年2月、元同級生の女と再会して以降、何らかのトラブルが生じた可能性が高くなっている。

 

 岡田さんらのフェイスブック(FB)などによると、元同級生は岡田さんと同じ大阪市西成区の小中学校に通学。その後、元同級生は西成区内のコンビニエンスストアでアルバイトをしており、ここで中国人の女と知り合ったとみられる。

 

 中国人の女は北京出身で2008年ごろ、来日し、2年間ほど大阪で過ごした。11年ごろに上京し、岡田さんの遺体が一時運び込まれた八王子市内のマンションで元同級生と同居を開始。今春、大学院を修了し、就職のため上海に帰り、4月末に再来日していた。

 

 「女は大学院で都市計画論を専攻。東日本大震災被災地を訪問し、仮設住宅の運営支援についての論文が学会の賞を受けるなど優秀な院生として知られていた。研究の合間を縫い、主婦らに中国語も教えていた」(大学院関係者)

 

 2人のFBによると、中国人の女が投稿したランチやスイーツの写真に、元同級生の女が評価を示す「いいね」ボタンを押してコメントを寄せたり、マンションで飼っていたとみられる2匹の小型犬の写真を投稿し合ったりするなどしていた。

一方、岡田さんは2月1日、FBで「今日は夕方から小学校の同級生と会うよー」「東京に今は住んでいてなかなか会えないお友達」などと投稿していた。

 

 同日夜には、大阪市内の居酒屋で開かれた同窓会に参加。集まった中に、元同級生の女もいた。約10年ぶりの再会だった。

 

 その後も「ワイワイ。岡田会?」のタイトルで、同窓会のメンバーが笑顔で写る画像も投稿。現在は元同級生と「友達」関係のまま、更新が途絶えている。

 

 5月3日、羽田空港から中国・上海に出国した元同級生と中国人の女。帰国便がキャンセルされていたことから大阪府警は2人が今も中国にとどまっているとみて所在の確認を急いでいる。

 

2014/5/27 夕刊フジより