関空アクセス、お得なのは? 鉄道・バスは外国人客狙う

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 関西空港と大阪などを結ぶ交通機関が、利用者の取り合いを演じている。鉄道やバスは、円安や格安航空会社(LCC)の台頭で昨年度、過去最高の496万人に達した外国人客を目当てに「お得さ」を強調。一方、タクシーは4月から連絡橋の通行料値上げなどが利用者の負担増につながり、苦しんでいる。

 

■窓口に中国語スタッフ

 

 台湾便の到着がピークを迎える正午前後。JR関西空港駅のみどりの窓口に決まって、外国人旅行客の行列ができる。

 

 「京都に5日行くなら、イコカとエリアパスの組み合わせが安い」。4月中旬、陳湘喩(チンソウユ)さん(23)が、中国語で手際よく切符の買い方を教えていた。

 

 JR西日本は昨年9月、関空駅に中国語を話せる案内スタッフを配置。陳さんはその第1号だ。「前は切符の買い方で困った。友達にも教えたい」。日本を訪れるのは2回目という江易芳(チアンイーファン)さん(31)は喜ぶ。

 

 JR西は、外国のパスポートを提示すれば、特急を含めた近畿の在来線が最大4日間乗り放題になる「エリアパス」を販売。通常より3割ほど安い。昨年度は前年度より75%多い38万枚が売れた。消費増税になった4月以降も値段を据え置いたほか、1日には山陰(4110円)、北陸(4500円)も発売した。

 

 南海電気鉄道は、関空に降り立つ前に乗客を囲い込む作戦だ。LCC機内で、特急ラピートに1割安く乗れるきっぷ(1030円)を販売。2月には、ネットで特急券を事前予約できるようにした。

 

 外国人の増加もあって、昨年度のなんば―関西空港間の乗客数は前年度より16%増えた。中国や韓国のカップルや家族連れに人気なのはブランド店での買い物。出発前にネットなどで下調べしておき、ホテルにチェックインしてすぐ出かける客が多いという。

ASAHI SHINBUN DIGITALから